English

体験記

体験記 登録州 ワシントン、オレゴン、テキサス

山浦良久,PE
登録州:テキサス州 (注:現地で受験)
専門分野:Mechanical

1.はじめに

2007年にテキサス州に発電所の許認可、見積もり設計業務で赴任したところ、PEでなければ、法律によりEngineerと名乗れないと知りました。
更に2008年の法改正で、見積もりやProposal用の設計図書にもSeal(注:PE個人の示す判子)は要求されないものの、PE番号、氏名の図書への記載が義務付けられ、PE資格がなければ、まともにEngineerとして仕事ができないと思うようになりました。
そこで受験を思い立ちFE試験を2008年10月に、PE試験を2009年10月に受験し、2009年12月に合格と同時にテキサスPEとして登録されました。

2.受験申請書の入手方法

TBPE (Texas Board of Professional Engineers) のHomepageに行き、Exams & EITsというところから関連formがダウンロードできるようになっています。FE試験はTexas在住が条件にありますが、Webから簡単に申し込みできます。

3.英語能力証明

米国以外の大学を卒業した場合は、TOEFL(550点以上)とTSE (Test of Spoken English)(45点以上)の試験結果の証明書を要求しています。しかし、英語試験は両者を統合した120満点のInternet baseのTOEFL iBTに移行しており、従来型の試験は事実上受けられません。そこでTBPEに相談したところ、米人上司から英語能力を保証するレターを出してもらえばよいことがわかりました。

4.Credential evaluation

米国以外の大学を卒業した場合は、民間評価会社による大学、取得単位に関するCredential evaluationが必要です。評価結果は、本人が一切関与できないように、日本の大学から卒業証明書、成績証明書、講座の単位(hours)、講義内容(学部の英文紹介パンフレットで代用)を直接、米国の評価会社に送り、そこから評価結果をTBPEに直接送ってもらう必要があります。

5.Reference statement

PE受験申請には3名のPE(Texas以外でもよい)のReference statementが必要です。日本での設計経歴についても認められるのか不安でしたが、こちらのPEが、申請者が記載したSupplementary Experience Recordの各頁にサインしてくれれば認められます。

6.PE exam

受験申請書を送付して、約1.5ヶ月後に受験を認める旨の通知を受けました。ダラス、フォートワース地区の試験は、見本市会場のような大きな部屋で行われます。試験結果は、2ヶ月ほどで得点と合否がメールで連絡されます。登録の最終段階として、TBPEへのsealの印影登録を60日以内に終了しなければなりません。

上記の体験記は参考として掲載したものです。
その当時の情報であり現在とは相違する点が多くあります。最新の情報は各州ボードでご確認ください。